「仕事の前に大腸内視鏡検査を受けてみよう」
あるいは東京在住の人が、休みの日に大腸内視鏡検査を受けたいと考えているかもしれません。何事も思い立ったら吉日というわけで、気になるようでしたらぜひお勧めしたい検査であるのに違いありません。そこでいざ大腸内視鏡検査を受ける場合、気をつけなければいけないことはあるのか、病院側が気に留めておいてほしいと言うポイントがあるとしたらどういったことなのか、ここでは東京で大腸内視鏡検査を受けるにあたり、注意すべき点について説明していきたいと思います。これを読めばあなたもすぐに大腸内視鏡検査を受けたいと思うかもしれません。
目次
病院に関する情報はできるだけ多く入手する
「内視鏡を大腸に入れると猛烈な痛みが走るのではないか」そんな不安を感じている人がいるかもしれません。たしかに東京都内には、大腸内視鏡検査を実施している病院は数えきれないほどあります。職場の近くや帰り道、住まいが都内の人は近所…といった具合にあちらこちらに点在していることがわかります。もし何も知らないまま「大腸内視鏡検査を行っています」という触れ込みだけでその病院に行くのは注意です。あなたが不安視している「痛みをともなった検査」を行うハメになってしまうことも大いに考えられます。
そこで、インターネットで病院に関する情報を徹底的に入手するようにしてください。病院紹介のサイトもありますし、その病院がどう評価されているかをさらに調べることだって可能です。それに「大腸内視鏡検査を行っているだけ」の病院と「大腸内視鏡検査に力を入れている病院」とでは、まったく意味合いが違ってきます。できれば後者の病院で検査を受けるのがいいと、誰しもが考えるはずです。また「大腸内視鏡検査に力を入れている病院」であってもその病院が自分にとってベストの病院であるかどうかの判断をする必要もあります。主治医の先生との相性はよさそうか病院内の雰囲気はどうなのか、自宅あるいは職場から通える場所にあるのかなど「自分にとってもっともメリットなる情報」も入手して調べておく必要もあるはずです。繰り返しますが「おそらくここなら大丈夫だろう」という安易な考えはしないほうがいいです。「間違いなくこの病院で調べてもらおう!」と思えるような病院を探し出すことが大切です。
かかる費用はあらかじめ把握しておくべき
大腸内視鏡検査は自分の健康にかかわってくるものです。それゆえにどのくらいの費用がかかるのか気になるのもまた事実です。実際には症状や処置によって大きく費用が変わってきます。それゆえに「内視鏡を1本挿入したらこのくらい」などという計算ができないのです。東京の病院ではおおよそ次の費用がかかってきます。
診察料・血液検査・薬剤料など――3000円
大腸内視鏡検査――10000円
内視鏡による生体検査――10000円
ポリープの除去(1か所)――20000円
(いずれも健康保険で3割負担した場合の金額)
当然のことではありますが、使用する薬剤や麻酔の種類によって費用は大きく変わってきます。大腸の中を内視鏡で見るだけならば費用は10000円で済みますが万が一、病気が疑われるような部位の組織を採取して検査をする、いわゆる「生体検査」を行う場合にはさらにプラスして10000円は上積みされます。生体検査や除去するポリープが複数箇所以上あった場合は、1ヵ所の費用よりも高くなってくるのが通例です。もっとやっかいなのが「ポリープが大きい場合」「ポリープの数が多い場合」「下剤が飲めなないという場合」などがあると入院を勧められるというケースも出てきます。検査時に入院が必要になってくると、上記に加えて「入院費」がかかってきます。1泊30000円、2泊で50000円ものお金が必要になるということも、念頭に入れておくとよいでしょう。さらに個室の場合の料金や食事代などは病院によって異なります。この点については、あらかじめ病院に問い合わせしておくとよいでしょう。
健康保険が適用されない検査方法とは
前の項では健康保険が適用される場合について明記しました。ここでは「万が一、健康保険が適用されない場合について」の内視鏡検査の費用について、お話ししていきます。東京には、大腸内視鏡検査を積極的に行う病院が数多くあります。もちろんほとんどの場合で保険が適用されるわけですが、患者の状態によっては保険が適用されない検査も実際にあるのです。
その一例が「カプセル内視鏡」と呼ばれるカプセル状のカメラがついた管を使わない内視鏡を用いての検査です。これはカプセルを飲むだけで大腸の中の写真を撮ることができるので、身体にまったく負担がかかりません。ただし大腸カプセル内視鏡を使った場合、1つ大きなリスクがあります。それは検査を受けるために「10リットル以上の下剤」を飲まなければならないことです。話を聞いただけでも「えっ!?」と驚いてしまう人もいるはずです。カプセル内視鏡自体、2014年の1月から公的医療保険の対象になりました。ただし、使用できる人の条件というのが「大腸に病気の疑いがあり、さらに一般的な内視鏡が患部まで通らない人」と限定されています。そのためカプセル内視鏡を使って検査を行う場合にはほとんどの場合、保険が適応されないという事実があるのです。ちなみに、カプセル内視鏡を使用した場合にはなんと、100000円もの費用がかかってしまいます。通常の内視鏡と比べてもはるかに高額です。このあたりも念頭に入れておきながら、利用するかどうかの判断をするとよいでしょう。
痛みの出ない検査方法もある
最後に伝えたいのが「大腸内視鏡検査の際、痛みを感じにくい検査方法を採用しているかどうか」についてです。検査の方法によっては、痛みを大きく感じたというケースもあれば「痛みを感じることなく、あっという間に終わってしまった」と感じるケースもあります。これはその病院がどんな検査方法を用いたのかによって、前者と後者ほどの違いが出てくるのです。それでは「痛みを感じない検査方法」とはいったいどんな方法があるのでしょうか?その答えはズバリ「軸保持短縮法」という検査方法です。軸保持短縮法とは、S状結腸の屈曲した部分に内視鏡が到達した際、内視鏡を引き戻しながら行う方法です。内視鏡のうねりを用いて、上下左右のアングルや空気吸引も駆使しつつ、腸を傷つけないように繊細かつソフトにS状結腸の屈曲した部分を越えていくのです。当然のことながらこのとき患者の体位を入れ替えたりすることもありますし、お医者さんが外から腹壁に対して圧迫も加えていきながら検査を進めていきます。軸保持短縮法を身につける条件の1つに「技術的に優れて、熟知していること」がもっとも重要なのです。そのため軸保持短縮法を採用しているという病院は、内視鏡を大腸に挿入する際に大きな屈曲した部分にあたっても、無理に押し込むようなことはしません。腸管の中の空気を吸引し屈曲した部分に緩やかに反応しながら検査を進めていきます。「大腸内視鏡検査というから、痛みがあると覚悟していたのに、まったくなかった」というのは、この方法を用いているから、となりますので病院に問い合わせをした際には「(大腸内視鏡検査では)軸保持短縮法を用いていますか?」と確認してみるとよいでしょう。
東京で大腸内視鏡検査を受けるとなると「いったい費用がどのくらいかかるのか?」というのはもっとも気になるところだと思います。ここに紹介してきたとおり保険適用内であっても万単位もの金額がかかってきますし、保険適用外の検査だとさらに高額になってきます。たしかに費用だけを見てしまうと、躊躇してしまうこともあるかもしれません。けれども「自分の健康」には何物にも代えられません。しかるべき金額を聞いたうえで、痛みを伴わない検査を行ってくれるのかどうかは、検査を受ける前にきちんと把握しておいたほうがいいはずです。