名古屋で大腸内視鏡検査を受けよう!病気の早期発見で健康を守る

大腸の内視鏡検査とは 先端にカメラを装着した細い管を肛門から挿入し、大腸の内側を観察する検査方法です。ポリープやがん、炎症や出血等をテレビモニターで観察し、診断できるだけでなく、大腸内の組織を採取することができるため、顕微鏡でより詳しく細胞検査が可能です。
また、異常が見つかればその場で切除することもでき、日を改めて手術をする必要がないため、非常に効率のいい検査方法と言えます。名古屋で受けられる大腸検査にはどんなものがあるか、内視鏡検査の費用や準備、痛みの程度を調べてみました。これから受けようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

大腸ガンの検査方法は?早期発見できるの?

大腸ガンは初期の場合、症状が見られないものがほとんどです。ごく小さなポリープがあっても自覚症状はないので、例えばたまたま受けた自治体の健康診断の検便で異常が見つかって、詳しく調べてみたらポリープや初期のガンが見つかった、という場合が多いのです。

名古屋で受けられる大腸ガンの検査は、検便(便潜血反応検査)や、バリウム検査があります。

検便は便の表面に潜血がないかどうか確認するためのもので、手軽に受けられることがメリットですが、どちらかというと大勢の中から大腸に異常のある人をピックアップするためのものです。より詳しい検査に進む前のチェックには適していますが、検便の結果が陰性であっても、ガンである場合があるため、検便の結果だけでは安心できないと言えます。

バリウム検査については、内視鏡検査と同様の準備が必要になる検査でありながら、過去にポリープのあった人には適していない、ガンのできた部位や形によって発見できない、などのデメリットがあります。また、放射線被曝が大きく、特に生殖器への被曝が懸念されるため、これから妊娠・出産を控えている若い世代にはあまりおすすめできる検査方法とは言えません。

大腸ガンの原因の多くは、大腸にできたポリープが進行したものだと言われています。大腸内視鏡検査では、2、3mmのごく小さなポリープの発見が可能であり、健康に影響を及ぼすものであればほぼ100%発見が可能です。以上のような理由から、大腸ガンの早期発見のための検査としては、内視鏡検査が最も安全だと言えます。

大腸の内視鏡検査は痛みがあるの?

大腸の内視鏡検査に痛みはあるのでしょうか?検査時に考えられる痛みや苦痛の原因は、大きく分けて2つあります。

1つ目は、検査前に空気を入れて腸を伸ばす時に、苦痛や痛みを感じやすくなるということです。これは、複雑に曲がりくねっている長い腸に当たらないよう、内視鏡を奥まで挿入していくというのは高度な技術が必要なため、空気を入れて腸を伸ばしてから検査を行うためです。

2つ目は、検査時に入れた空気が検査後も腸内に残っていて、お腹の張りがなかなか取れないという点です。

1つ目の問題については、空気を全く入れずに、腸管を畳みながら直線的に入れる「無送気軸保持短縮法」や、空気の代わりにおよそ200mlの水を使用して検査を行う方法など、苦痛や不快感を与えない方法が開発されつつあります。2つ目の問題についても、空気の代わりに炭酸ガスを注入する方法もあるので、苦痛やお腹の張りに不安のある方は、そういった方法を採用している病院を選ぶと良いでしょう。

また、痛みやお腹の圧迫感は、鎮痛剤を使って和らげるという方法もあります。でも、鎮痛剤は麻酔のようなものでもあり、検査後も眠気が残る場合があるので、効果がなくなるまで1〜2時間休むことが必要になるケースもあります。更に、鎮痛剤の効果がなくなった後でも、安全性を考慮して帰りは車やバイクの運転は避けたほうが良いとされています。

鎮痛剤は使用を誤ると他の器官へ悪影響を及ぼす可能性もあるため、専門医による処置が必要です。大腸内視鏡検査で痛みや不安をなくすため、鎮静剤を使いたいと考えている人は、事前に病院に確認しましょう。

名古屋で内視鏡検査を受ける費用は?

名古屋で大腸の内視鏡検査を受ける場合、「費用はどのくらいかかるのか」「保険は適用になるのか」が気になりますよね。大腸の内視鏡検査は、保険診療が適用になる場合と、ならない場合があります。

保険適用されるケース
・症状があるときに検査を受けた場合
・症状がない、もしくは医師が必要ないと判断した場合でも、検査中にポリープなどが発見された場合

保険適用されないケース
・症状がない状態で検査を受けた場合
・医師が必要ないと判断していて、かつ検査結果で何も発見されなかった場合

症状がある場合は確実に保険適応の対象となりますが、症状がなくて本人が検査を希望した場合は、医師の判断と検査結果により変わってきますので注意が必要です。

そして、気になる金額は下記の通りです。

通常の検査のみ(大腸全体の観察):7,000円程度
大腸粘膜の組織を採取して調べる(生検):10,000~20,000円程度
大腸にポリープが発見され、切除した場合:18,000~27,000円程度
※全て3割負担の場合

また、保険適用外で大腸内視鏡検査を行う場合は、下記を目安にすると良いでしょう。保険適用に比べて、かなり高額になることがわかります。

通常の検査のみ:18,000円程度
組織を採取して調べる(生検):20,000円〜60,000円
ポリープを切除した場合:60,000円〜100,000円程度

上記の金額はあくまで相場なので、保険適用でも適用外でも、使用した薬剤や行った検査や処置によって金額が変わってきます。金額面で不安に思う人は、病院側に事前にしっかり確認しておくことをおすすめします。

前日の準備は?終わった後はすぐ帰れるの?

大腸内視鏡検査の前日までの準備は病院によって多少異なります。前日からおかゆなど、専用の流動食を渡される病院もあれば、前日までは特に食事制限のない病院もあります。ここでは、名古屋市緑区の「もりかわファミリークリニック」の例を挙げて説明します。

検査前日までは特に食事制限はありません。ただ、繊維質の多い食べ物(きのこ類・豆類など)は消化に時間がかかるため、腸に残ってしまうので、前日の食事にはなるべく消化のいいものを選ぶことが望ましいです。夕食は夜9時頃までに済ませ、前日〜当日にかけて、事前に渡された下剤を飲みます。当日は食事をせずに来院します。当日も大量の下剤を飲む必要があるため不安のある人は看護師のサポートのもと、専用の個室で飲むことも可能です。

検査自体にかかる時間は15〜20分程度です。検査中にポリープが発見された場合、本人にも映像で確認してもらい、その場で切除することもあります。ポリープ切除をした場合でも、検査時間は40分程度で済みます。検査中、希望があれば鎮静剤や鎮痛剤を使用します。鎮静剤を使用した場合、効き目がなくなるまで1〜2時間安静にする必要があり、車やバイク・自転車の運転はできなくなります。検査自体は気軽に受けられるものですが、鎮静剤を使用する可能性を考えて、後の予定は時間に余裕を持って考えておくといいでしょう。

とはいえ、検査だけなら30分以内、ポリープ切除をした場合でも1時間以内で終わることを考えると、平日でも仕事を早退して受けることができるので、とても手軽に受けられる検査と言えますね。

最後に

戦後、日本人の食生活は従来の穀物中心の和食から、肉や卵、乳製品を多く取り入れた欧米型の食生活へと変化してきました。それとともに、大腸の病気が増えてきたと考えられており、大腸ガンの原因の多くは大腸にできたポリープが進行したものだとも言われています。大腸内視鏡検査では、2、3mmのごく小さなポリープの発見が可能であり、その多くは良性のものです。良性のポリープのうちに発見し治療することが理想的で、大腸ガンは早期発見で100%近い確率で完治が見込めるものです。名古屋で大腸内視鏡検査を受けようと考えている人は、信頼できる病院を見つけて、ぜひ早めに予約してみてくださいね。