いざ大腸内視鏡検査を受けるにあたって、難しい選択を迫られるのが「病院選び」です。
「そんなの、医療設備の整った大病院がいいに決まっているじゃないか。それ以外に選ぶ理由なんてあるかな?」
などと考える人もいるかもしれませんが、そうした理由だけで病院を選ぶのは、いささか早計すぎますし、そもそも大病院ということだけで本当にいいのでしょうか?
それではどういった理由や根拠から病院を選ぶべきなのか。ここでは「大阪で大腸内視鏡検査を受ける場合、どう病院を選ぶべきか」をテーマに、論を進めていきたいと思います。
目次
「痛くない」検査をしてくれる
大阪エリアでは、大腸内視鏡検査を実施している病院は数多くあります。そうした場合に、気になる順として、「痛くない検査をしてくれるのか」「万が一、がんなどの異常が見つかったら、その後の治療やケアもしてくれるのか」などが重要となってきます。なかでも「痛くない検査をしてくれる」というのは重要度が高いのです。そのための技法を身につけて、患者を不安にさせることなく、気づいたら検査が終わっていた――大腸に内視鏡を入れることに抵抗があるという人は、ほとんどが「痛そう」というイメージを持っています。
それを覆すのは、内視鏡専門医の技術となります。それだけに数百より数千というように、「数多く検査をしてきた」という経験値の高さは、病院を選ぶ基準になってくるはずです。そのためには何も大きな病院である必要はありません。大きな病院はたしかに設備は揃っているかもしれませんが、ことお医者さんの技量となると千差万別です。いざ担当になった先生に、「これまでどのくらいの検査をしてこられたのですか?」などとは簡単には聞けるものではないですし、そこで実績が乏しいことが発覚しても、患者側にしてみれば、それを聞いたところでどうすることもできません。それだけに、「痛くない検査をしてくれる」病院を選ぶこと、それだけのスキルを身につけたお医者さんであること。その点をあらかじめ知っておくことも、大きいことであるはずです。病院選びをする際には、その点にも目を向けておく価値は十分にありますし、むしろ知っておくべき情報の1つだと、声を大にして言いたいところです。
ネットで検索して、病院の評価をチェック
今の時代、病院選びにおいて、インターネットを利用しない手はありません。病院に関する評価を下した情報サイトもありますし、実際に病院を受診された人が、口コミで情報を寄せてくれる場合もあります。この「口コミ」というのがあなどれません。実際にその病院に行った人が判断されているわけですから、あながち的外れな答えだとは言い切れず、設備から先生の性格や特徴にいたる点まで、細部にわたることが正確だったりするわけです。とくに大坂エリアの人は、その気質からして本音でズバズバものを言ってくることが多いですから、そこに書かれている情報は信ぴょう性が高いと判断してもいいでしょう。
ただ、病院の情報は、どうしても大坂の中心部の病院の情報が集まりがちです。「もっと大坂郊外の病院でよいところを探したい」と考えている人、「中心部の病院は待ち時間が長いので、そうではないエリアの病院の情報がほしい」と考えている人からしたら、いささか物足りなく映るかもしれません。そうした点については、ネットの情報だけではカバーできない部分があるかもしれませんが、それでも人気と言われている病院の情報は正確なのか、あるいは評価が真っ二つにわれる病院はなぜそうなるのかなど、つぶさに見ていくと、あなたに合った病院を探すことができるはずです。このような着眼点で、ぜひ病院を探してみてください。繰り返しますが、今の時代、ネットを活用して病院探しをすることは、決して珍しいことではありません。そのことだけはお伝えしておきます。
主治医の先生と円滑な人間関係が築ける
患者の誰しもが「名医と言われるお医者さんに診てもらいたい」という希望はあるはずです。けれども名医というのは初めからいるわけではありません。患者や家族が主治医と良い関係を築けたときに、名医は生まれるのです。お医者さんと信頼関係を築くポイントは、やはり対話です。「相手の話をよく聞くこと」「共感すること」「相手の気持ちに寄り添っていくこと」、この点ができるかどうかにかかっている、と言っても過言ではありません。もちろんこれは患者側も同様です。主治医の話をよく聞いて、わからない点があったら逐一確認すること。主治医の立場をよく理解することも大切なのです。
ここまで言うのは理由があります。大腸内視鏡検査を受けて、万が一、大きな病気が見つかった場合、その先生と長くお付き合いしていくケースもあり得るからです。たとえば検査の方法や、治療についての説明を受けている際、「先生にお任せします」というのではなく、「私に適した検査方法として、先生はどのようにお考えでしょうか?先生の意見をお聞かせください」と言うほうが好ましい場合だってあります。とくに大阪という土地柄ですから、患者に対して気さくに接してくれる先生が多いのもまた事実です。検査にしろ、治療を行うにしろ、先生に対して遠慮することなく、対等の関係を築いていけるかどうか。そうして本音で腹を割って話すことのできる人間関係を構築していけるかどうか――そのあたりが重要なポイントとなってくるのは間違いありません。
会社帰り、あるいは自宅から通える場所にある
大阪は関西でもっとも人が集まってくる都市です。京都、兵庫、和歌山、奈良……JRや私鉄を使って通勤・通学してくる人たちは数知れず。それだけに病院の数も星の数ほどあると言ってもいいでしょう。ただ、いざ病院を選ぶとなると、「大阪界隈の有名な大病院」が果たして当人にとってベストなところなのかと言えば、疑問が残ります。どんなに大きくても、自分に合った先生であるかどうかはわかりませんし、もし自分と合わない先生だったら最悪です。それだけは絶対に避けなければならない事態であることは間違いありません。
それでは病院を選ぶポイントとしてどの点に着目すればいのか――その答えの1つに、「通いやすいところにあるかどうか」というのも挙げられます。通勤にしろ、通学にしろ、勤め先の会社や自宅を経由して通いやすい場所に病院がある。これは患者側、あるいは検査を受ける側からしたらとても大切なことです。もちろん、自分に合った病院が会社や自宅から遠い場所にあるというケースだってあるでしょう。でも基本は、「通いやすいかどうか」で選ぶのも1つの方法なのです。大阪の中心街は環状線が走り、私鉄は阪神、阪急、南海、近鉄などの路線が発達しています。鉄道が走っているということは、その周辺は住環境なり、商業施設なり、何らかの形で街が形成され、発達しているはずです。そのような観点から、大腸内視鏡検査を受けてみようと考えたときには、まずは「自宅から通いやすい場所の病院を探してみよう」と考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ひとくちに「大阪で大腸内視鏡検査を受けられる病院を探そう」と思っても、自分にとって最良の病院であるかどうかはなんともいえません。それだけにできる限りの情報を集めて、そこから判断していくのはアリだと思います。今の時代、医療技術は進んで、どこも「最新の技術」だということをアピールしている病院もありますが、「最新の技術を持っている」ことが、自分に合った病院であるとは限りません。病院の判断基準は人それぞれと言ってしまえばそれまでですが、多角的に見て総合的に判断するのが好ましいはずです。
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